それでいいと思うよ。

ファンタスティポ見てきました。

すごく面白かった！どこがどう面白かったかというのはとても言いづらいのだけど（笑）、とても面白かったです。私はこれかなり好き。剛さんがハイジという役、映画の世界観から強く影響を受けたのがわかります。ハイジという役を演じているのだということは十分承知ではありますが、堂本 剛という人の内面を引きずり出している部分もあるような感じで、何故かなんの無理もなくハイジを受け入れている私でした。今まで剛さんが演じた役の中で私はハイジが一番愛しい。太一くんもすごく良かった。弱くて優しい鯉乃堀家の男達が大好きだ。
事前に「わかってもわからなくてもいいと思うよ。」だとか「ファンの子はびっくりするかも」とかいろいろ予防線を張られていたせいか、そんな言うほどわかりづらくも無いしとっつきにくいことも無くない？と肩すかしをくらった気分です。そりゃあハリウッドの娯楽大作とは違うけれど、インデペンデント映画として普通に面白いじゃん！と思いましたー。意外と明快だし恐れることは無かったです。
実はハイジは鯉乃堀家の中では一番しっかりしていて強く、トラジは脆いんでしょうね。でも二人ともとっても純粋で優しい子なんですね。トラジお兄ちゃんめちゃめちゃかわいい。
ハイジがマミー牧場からダディ牧場に辿り着く一連のシーン、かなりバッドトリップっぽくてこれいいのかなあ('';とちょっと思いました（笑）。

とまあいろいろ書いてみたものの、結局何も考えないでただ受け止めればいい映画なのかもしれません。「わかってもわからなくてもいいと思うよ。」このキャッチコピーが全てなのかな。形として残ることは無くても心になにか一滴落ちてくる、そんな印象。
もちろんハイジというキャラクターの隙のない完璧な造形は発狂もんの素晴らしさであります。