carmine跡地

はてダの跡地です

ぼくの背中には

こちらのエントリで書いたアニメーション映像のストーリ。昨日大阪でやっぱりこの映像に見入ってしまいました。これが補足完全版です。(あのとき拍手やコメントで「こんな話だったんですね」的なものをけっこういただいたので、正確なストーリーを置いておかないと申し訳ないなあと思って。レポ書く前にこっち上げちゃいます。)


優しい目をした象と、まるっとしたリスは仲良し。2本の羽根を見つけたのが、ふたりの出会いでした。ふたりはそれぞれ自分の羽根を大切に頭にかざって歩いてゆきます。象の鼻が届かない木の上の果実はリスがかじって枝から落してとってあげ、象がその鼻で水をシャワーのように吹き上げ、リスにかけてあげます。ある日ふたりが歩いていると、象の羽根が突風に飛ばされてしまいました。大切な羽根を象が追い 駆け出した瞬間、突然地面に亀裂が入り、ふたりは向こうとこちらに引き裂かれてしまいます。象はその亀裂を渡ろうとしますが、どうしても足があちらに届きません。亀裂はどこまでも続いているので、どうしよう、と途方に暮れるふたり。とそのとき、リスに忍び寄る細長い影が。蛇です!蛇がリスを丸呑みしようと狙っています。象がリスの傍から離れたこのときを、蛇は狙っていたのです。大好きなリスが危機に晒されているというのに目の前の亀裂に阻まれ、象は苦しみます。この亀裂を越えて向こうに行きたい…リスを助けたい! とその瞬間、象の背中に大きな大きな翼が生えました。躊躇わず象は羽ばたき、亀裂を飛び越えてリスのもとにズシーン!と降り立ちます。蛇を追い払い、また一緒に歩き始めるふたり。優しい目をした象とその背中に腰かけたふかふかのリス。リスの頭には羽根が揺れています。象の羽根は失くなってしまいましたが、彼にとってのかけがえのない羽根はここにあるのです。リスのためならば象は空だって飛べるのですから。ふたりはいっしょに、どこまでもゆくのでした。