carmine跡地

はてダの跡地です

日本人

紫さんになってからのつよしに触れるたびに、あのひとも自分も日本人なんだなあと思う。万物に神が宿るという信仰が私達の文化の根底には流れているのだと実感する。声に、音に、空気に、緑に、光に、水面に、舞う葉に、苔生した岩に、全てが息づく。全てが存在するのが必然で自然なのだと、理屈ではなく感覚が理解する。流れる水音に聞き入り、舞い落ちる花びらに涙し、朝もやに包まれた神社仏閣で感じる静謐を、彼が歌う姿から感じてしまった。とても良いものを見たと思う。いやもうほんとあれ生で見たら無意識に拝んでるかもしんない。神と刻まれた石碑背負っちゃってるし。こーちゃんもきっとああいう舞台が似合う。差し出した指先や傾けた頬やさらりと揺れる髪のひとすじに祈りや魂が宿るひとだから。ああそうか、歌姫と舞姫なのかあのふたりは。
昨晩東京では雨が降っていて、開け放った窓からつよしがうたっている間 雨音がずっと聞こえていた。なんだかすごくイイな、って思いながら聞いていた。