carmine跡地

はてダの跡地です

うつくしいもの

「鳥は死ぬ間際ってやっぱ美しいんだと思う。一番綺麗だね。一番綺麗な声で鳴く。
 でさ、人間って一番大事なのはやっぱそういうときだよね」
松本さんがこう言ったときのこーちゃんのあの顔見て、なんか「うわあああああ」ってなりましたよ。夜の海のこーちゃんはまさにスワンソング。美の極致です。
KinKi Kidsにはどこか愁いがつきまとう。壊れそうとか、痛みとか、苦さとか、死のイメージすらある。KinKi Kidsにとって桜は卒業や春ではなく、死という別れのイメージが真っ先に呼び起こされる。美しく圧倒的ででもどこまでも淡いその色合いに包まれて、涙が出るほどの愛しさとそして喪失感とを抱かされる。残るのは愛なんだろうなきっと。
KinKi Kidsの美しさはKinKi Kidsにしか無い美しさだ。若さというものとアイドルであることと人気の絶頂であったことといろんなタイミングが全て揃ったあの頃に松本隆の詞を歌えたということは、本当に本当に幸運だったと思う。そして今でもふたりは歌っている。僕の詞は時を超えるよ、と松本氏が仰っていましたが、まさにそうなんですよね。