carmine跡地

はてダの跡地です

わかりやすさが見え過ぎて

うーん。今年のSHOCK、どうでしょう。去年までに殆ど克服できそうになっていた「???」っていう部分を、また強く感じるようになってしまった。今のところは、ね。


リカの演技が、博多と東京で変化したように思う。東京に来てからのほうが感情的かなあ。でも私今年のリカの造形あんまり好きじゃないなやっぱり。私服部分の衣装も変(舞台に全く溶け込まないどころか現実世界持ち込んでどうするんだろう…)だし、ウチに対する態度がやっぱひどい。なんでウチがあの子のこと好きなんだかわかんないよ。空気読まないコウイチと性格のキツいお姫様リカでお似合いじゃん?って思います。いや正直あの性格*1でしかもオーナーのお嬢さんな立場とか、カンパニー内で無敵でしょ。キツい性格のリカだなって思ったのはアヤちゃんのリカ以来かなー。アヤちゃんのときもさやかちゃんの今年も共通してるのは、とても「女」なリカだなあっていうことですね。なんか、一人だけキャラが生々しいんです。それによって物語の破綻してる部分が妙に目立つんです。会話になってない変な日本語とか、次々脳に引っかかってしまう。リアルのほうへ脳が引っ張られてるのかな。告白シーンはどんどん叫び系になってしまってて、あちゃーっていう感じ。ウチが元々そっち系の作り方で来てたけど、リカも大声で受けるようになったね。そして絶叫した挙げ句「あーん!」って泣かれてもなあ。ライバルとリカってあの場面ほんと重要で、コウイチの死とそれに対するカンパニーに説得力をいかに持たせるかが、あのふたりにかかってるんだ。だから、あの二役が説得力に欠けるとたちまち物語のトンデモが気になり始める。今年の私の脳がサッと冷静になってしまう二大ポイントが、ウチの舞台上での動き方とリカの泣き声。ウチはオーナーにすがりついて泣き崩れるところで舞台奥にいるオーナーを少し手前に引き出してから泣き崩れるんだけど、その動きがほんとーにわざとらしい。頭の中で段取ってるのが手の取るようにわかる。そんなわざとらしく決まった通りの動きしないでいいのに。段取りも大事だけど、気持ちを一番大事にする場面なのになあ。段取りが透けて見えるの超興醒める。そしてリカの泣き演技で完全に冷静になってしまう。よりによって「あーん!」て。そんな、典型的で古典的な。いくらなんでもそれは。あと、東京戻ってきてから3回観てやっぱりどうしても勿体無く思うんですが、さやかちゃんに歌でショーをさせたらよかったのに。なつきちゃんのリカに合わせて削ったショーの場面、戻そうっていう発想は無かったんかいな。例えばドリームガールズみたいなのでもいいじゃん、歌メインの一場面を作ることはできなかったのかな。だってさやかちゃんの魅力って華と歌でしょ?ダンスの下手さだけを見せつけるショーとかそりゃないよ。せっかく今年ははっきりとした得意分野があるリカなんだから、活かさないとか勿体無さ過ぎて。。。
しかし毎年毎年飽きずによくSHOCK語るよな私。でもさーだってさーコウイチがもう死んでるとか普通あんな素直に受け入れないでしょーよー。透けてるわけでも足が無いわけでもないのに。物は掴むわ質量はあるわ。たまたまナイフが突き立たなかったり手が冷たいってだけであんなあっさりそれが幽霊だなんて、とてもとてもあんな短時間で受け入れられないわー無理だわーカンパニーの皆が頭柔らかすぎるわー。そういうそもそも無理がある部分を、力技でうやむやにしてほしいんです。細かい事よくわかんないけどなんかもう悲しくてたまらないコウイチかわいそう!っていうところまで飛んじゃいたいんです。そこに納得できないとグルグル考え始めちゃうのでしたあはは…。やっぱりライバル役は一年交代がいいです私は。
まだ楽まで先は長いので、観るたびにまたいろいろ考えると思う。そんなSHOCKな日々がたまらなく大好きなんだー!

*1:性格が悪いわけではなく、あまりにも生まれながらのお姫様で…