carmine跡地

はてダの跡地です

シンデレラ

ロイヤルバレエの「シンデレラ」を観に行った。
10年前くらいにバレエにはまっていたので多少の知識はあったものの、10年も経てばそりゃダンサーの面子も総入れ替えくらい変わっているわけで、でもさすがロイヤル、こんな私でも何人か名前を知っているダンサーがいた。公演初日に行ったのですが、アリーナ・コジョルカちゃん*1が怪我のため降板で、代わりにダーシー・バッセルがシンデレラ。バッセル知ってる!10年間バレエに関してブランクのある私が知ってるってことはけっこうトシだってことだ。10年前当時すでに超人気のプリンシパルだったはず。せっかく久しぶりのバレエ観劇だったので話題の新星コジョルカを見れるのが楽しみだった*2のだけれど、劇場に入って看板に人だかりが出来ているのを見て嫌〜な予感。ああ、やっぱり降板のお知らせ・・・orz 結果的にバッセルを見ることが出来て私は嬉しかったけれど。友人は翌日のバッセルのシンデレラを元々チケット取っていたので「今日も明日もバッセル・・・」と残念がっていた。そりゃ残念だよね。チケット代バカ高いし、ね・・・。*3
バッセルのシンデレラはとても可愛らしく美しく、素晴らしかったです。プロフィール見てみたら、バッセルって37歳か36歳なんですね。子供も2人産んでいるらしい。それであの可愛らしさ・・・凄い。スラリとスタイルも良く、ボロを着て髪をたらしている衣装の時は子供っぽくけなげで可愛らしい少女そのものだったし、魔法にかかってお城の舞踏会へ出かける場面では輝くばかりにピュアで美しいお姫様に変身し、そのまるで夢のような美しさは溜め息ものだった。真っ白ですっごくかわいいキラキラしたチュチュでね、ベールのような美しいケープを羽織ってるんですよ。本当に綺麗だったなぁ。そりゃ王子も一目惚れしますわ。
コジョルカの降板に伴いパートナーも変更になり、パンフレットに写真すら載っていないデビット・マッカテリという人が王子役。正直バッセルと比べるとヨタヨタして不安げな王子だった。小顔で肩幅もしっかりあって足は長く長身で、スタイルはとても素晴らしかったのですが、バッセルの輝きと比べてしまうと「・・・ま、若いんだろうし、ね。」という感想になってしまうのはしょうがないか。パ・ドゥ・ドゥではバッセルの素晴らしさが際立って、王子のヴァリエーションには多少テンション下がりました。スタイルは抜群なんだけどなぁマッカテリ。私のような素人に粗がわかってどうする。
シンデレラの意地悪な姉*4にはダウエルとスリープ。ふたりとも素晴らしかった!古典でそんな表現するんだ!と度肝を抜かれるコミカルな演技。ネックレスをぶんぶん振り回したときにはどうしようかと思いましたよ・・・。とにかく素晴らしい演技に、場内も爆笑。すごく楽しかったー。ダウエルのペチコートが鯱の模様でかわいかった。
衣装が全体的にとても綺麗だった。淡い色使いが多くて、オールドローズを連想させる優しい色。派手さは無いものの美しかったです。
場面転換の大胆さにはちょっと・・いや、かなりびっくりしました。暗転しセットチェンジするときのあの大騒ぎ。ドタドタギィギィ大きな物音はするしわーわーと人の声もまる聞こえ。あまりに大胆にドタバタしているので笑ってしまったほどでした。
シンデレラを全幕観たのは初めてだったのですが、とても可愛らしく後味の良いバレエでした。ほんっとかわいかった。幸せな気分で劇場を後にしました。バレエ熱復活しそうだ。

*1:まだ若いバレリーナで、注目株で容姿のかわいらしさもありかなり人気ダンサーらしい。

*2:といっても直前に連れに説明してもらうまで予備知識が全然無かった

*3:S席が21000円・・・!

*4:男性が演じる