carmine跡地

はてダの跡地です

ねえ、

恋涙」を雑音と戦いながら聴きました。入らなさ過ぎてオケの厚みがまだよくわからないんですが、すごーくきれいなうただなあと感じました。曲も詞も美しい。
ゴーグルひとつで美しい海に潜っているときみたいな世界だった。地に足のついた状態でなく、海の中で上も下も関係なく包まれている感じがした。聴きおわった後、ぼうっとしました。えええ何これきれいすぎる。


光一さんのつくる曲はドラマチックだ。リスナーが自分の身に置き換えて感情移入をしたり共感したり勇気をもらったりするタイプではなく、ひとつの世界がそこに表現されている。息を止めて見入ってしまうような世界だ*1。剛さんも独自の世界観を持った人なだけに、ふたりの物語が合わさるとなんだかものすごい完成度になる。光一さんが物語を構築するのに長けた人ならば、剛さんはその物語に入り込み演じきることに長けた人なのでしょうか*2KinKi Kidsというユニット自体がそういう雰囲気で包まれていると感じます。

*1:作りこむ技術を身につけていなかったであろう年代の楽曲に関しては、その素朴さがものすごく愛しいのですが。

*2:土台に味付けをして物語を膨らますのか、素材を生かして基礎をつくるのか、順番はどうだかわからないけれど。