carmine跡地

はてダの跡地です

帝劇の魔物

日曜夜公演で2度目の観劇でした。写真全買いして同行者さんにギョッとされました。ええ、わかってます阿呆だってことは。帝劇には魔物が棲んでるんだよ…。
私は3月のほうが観劇回数が多いので、昨夜はもう思い切ってリョウを中心に観てきました。そしてリョウにめろめろです。リョウは格好良くて…何よりも、かわいい。あれはね!世のお姐さん方のハートをわし掴みだよね!ただ格好良い子ならそれこそいくらでもいるわけで、それにプラスアルファの何かがある子が輝くのだなあ。「かわいい」部分がある男前には皆惹かれますよね。
2回目観劇の感想です。
確かに、前回よりも今回は話が整理され登場人物の心情がより明確に描写されている(と言ってもコウイチ・リョウ・リカに関してだけだけれど)。コウイチは「メッセージを届けたかった」と言うけれど、言葉で説明され過ぎると心が一歩離れてしまう私です。物語の持つ抗えない力、問答無用の感動、悲しみ、切なさをより感じたのは前回のエンドレスショックでした。しかしストーリーの核が変わっているわけではないので、より理解や自分なりの解釈を深めております。けどなあ・・・考えれば考えるほど切ないカンパニーです。
コウイチはカンパニーのことはもちろんリョウのこともリカのことも見てなんかいないんじゃないか。ただ前だけを向いて走り続ける。ついて来る者はついて来い、俺は自分のやれることをやるだけだ、という姿勢はそれを追うものからすれば絶望的に遠いのかな。走っても走っても背中は遠く、目の前にあるようにの感じるのにどうしても手が届かない。疲れて立ち止まろうとするとたちまち背中を見失ってしまう。追いついて追い越すためには自分も走り続けるしかない。これで追いつけるかもしれない、と思った瞬間にまた打ちのめされる。やっとこの光溢れるステージへ到達したというのに、コウイチはもう次を見据えているという。今立っているこの場所に立ち止まろうというつもりは全く無い。絶望。どうやってもこの男に追いつけないのだと思い知らされる絶望。そして、自分のことなど全く眼中に無いかのように一人で闘うコウイチの姿への怒り。「好きな人に振り向いてもらえないつらさ」をリカに対して訴えるリョウですが、リョウが振り向いてもらえなくてつらかったのは、どう見てもリカじゃなくてコウイチじゃん・・・。踏みにじり、堕とし、手中におさめてやったと思った星は変わらず輝いていた。だから、握りつぶした。こんなことを望んでいたんじゃないのに。
エンドレスショックはもう『ジャニーズ三大悲劇』*1の殿堂入りでよいと思います。最後の最後でカンパニーの皆が同じ場所で同じものを見つめ最高のステージをつくりあげることが出来たじゃないか、って?だけど、コウイチは死んだんだ。コウイチは死んでしまったんだ。もうコウイチとリョウが並び立つことは永久に無い。リョウはコウイチのいない世界で生きて行くしかない。なんて悲しい結末なのだろう。


ちょっと感情的になって書いてみました。いやーあの舞台はコウイチではなくてリョウに感情移入するようにつくられているよね。そしてリョウが執着する対象がコウイチというところに説得力がある。堂本光一という人が演じるからこそコウイチというキャラクターに説得力がある。だからこそ、光一さんのことを好きな人が観ると行間まで読んじゃって大変なことになるのかな。コウイチというキャラクターの気持ちがよくわからなくても、リョウの気持ちはわかるんだ。




19日夜公演覚書。

  • やらっちの髪型が聖子ちゃんヘアー…!
  • 上旬よりも髪が短くなったリョウのかわい子度、上がる。
  • リョウのフライングは二階下手から飛んでふわふわしながら舞台下手に一旦着地。ワイヤーを腰2点付けに変えて前方向にくるくる回転しながら下手へ。飛び立つところはまんまと見逃しましたが、その後はしっかり見た。
  • そして改めて、前回は何故これに気づかなかったのだろーと不思議に思う。
  • 一階に座っていて、ぽかーんと真上でラダーをやっているコウイチに夢中になっちゃうとそりゃ見えないです。
  • あそこでリョウを飛ばすなんてなんて贅沢な使い方をするのだジャニー…!
  • M.A.Dの子達が黄色いスーツを着ているとなんだか上着がとても短く感じる。
  • 越岡・・・くん?けなげな笑顔で踊っている。不思議と目がとまってしまう笑顔くん。
  • MADに囲まれて踊っているとリョウの足が…足が余計短く見え・・・ゴフッ
  • よく考えてみたらABCに囲まれて踊ってた去年もそうだった(´∀`)
  • 殺陣でリョウの表情の変化に注目していると思わず泣けてしまいますです。
  • 階段をのぼった辺りからもう完全に顔が「リョウ」になっている。
  • アキヤマから受け取った刀が真剣だと気づくコウイチを見下ろしてまず鼻でフッとわらう。
  • コウイチの壮絶な般若顔を取るかリョウの歪んだ悲しい顔を取るか。
  • 選べんー!
  • 「ぜづぼう゛じでじね゛ーーー!」が相変わらず最高すぎて震える。前回より今回のほうが好きだ。やっぱり毎日わずかに違うのねあの地の底から響いてくる呪声も。
  • 生歌が前回よりも断然良くなっていて驚きました。すごいすごい。気になったところなんてWhy don't you〜の頭で少し裏返っちゃったところだけでした。屋上のシーンも良くなった!
  • フライングも太鼓も成功してホッと胸をなでおろす。
  • 『泣きじゃくりながらコウイチの手を取り、その冷たさに思わず手を離す→より強く握りなおす』ここのリョウがーリョウがあああーー
  • リョウってほんとにコウイチ好きだよな…
  • マチコ!きみの最大のライバルはどう見てもリョウだ。決してリカではない。
  • リョウも竜退治していた。剣刺してた。
  • あっちでもこっちでも同時進行でいろんなことやんないでくれるか。観きれなくてパニックになる。
  • 「夜の海」でオビがほどけないものかと固唾を呑んで見守ってしまった。
  • そんなことを期待しつつも最期に近づくコウイチの表情に涙がこみあげる。
  • 去年は感極まることしか出来なかったのに今年はウォッチも出来るようになっている!なんてことだ。
  • 大桜のコウイチは相変わらず綺麗過ぎる。
  • 倒れこんだコウイチを抱起こすリョウ。リョウの髪にそっと触れ、ぱたりと落ちる腕。コウイチを掻き抱くリョウ。
  • 誰か!誰かこの二人に違う物語を用意してやってくれないかー!こんな結末ではない物語を…(号泣)

*1:他の二つが何なのかわからないが。