carmine跡地

はてダの跡地です

ワル!キュー、レ?

もちろん観ている間中その面白さにやられっぱなしなわけですが、観終わってからひとりになるとまたジワジワくる…。問答無用で面白い、って凄いわ。パンフは終演後に読んだので背景や設定など全く知らず真っ白なまま臨んだのですが、現代に生きる自分という一個人として向き合って今でも十分リアルを感じることができる舞台だった。サスケの想いの真っ直ぐさややり直せない過ちや象徴として紡がれている場面場面からではきっと正確に理解などできてはいないと思うけれど、私は涙がでそうになったしサスケのピュアな白さにただただ打たれた。これはまつもとさんという人が改めて生まれなおした輝かしい記憶であり頭では無く心にいつまでも残るのであろう真っ白な光の想いか。光は白のみで出来ているのでは無く赤も黒も飲み込んで白く光りを放つのだ。サスケが舞台に初めて転がり出る場面では、そのあまりの無垢な存在に瞬きすることも忘れ 震える足で立ち上がりそして走り出す真っ白な少年を見ていた。正体のわからない闘争心に引きずられるように富士の火口を目指した少年が5メートル94センチを飛びこえたとき、世界は爆発したのか。爆弾で吹き飛ぶもの、心が吹き飛ばすもの。生きるという熱。セブンティースリー、さようなら。