carmine跡地

はてダの跡地です

沈む。漂う。

私はKinKiファンでいることから永遠に抜け出せない嵐ファンなので、嵐を見ていてふっとキンキが頭をよぎることがよくあって、でもそれは比べてるとかそんなんじゃなく、あんなにもベクトル発露の仕方が違う両者がある一瞬とても似ている、これは同じものだ、と感じることがあるからなんですけれど。舞台の上のまつもとさんを見ていて コウイチを演じた光一さんの姿を思い出していた。いや、正確じゃないな。舞台を観ている間はとにかく夢中だったので、その後ひとりでぐるぐる考えていたときに、あの舞台の上にいたまつもとさんから感じた聖性はコウイチから受けた感銘と同じものかもしれないと思いました。外側の皮を剥いて剥いて剥いてそして見つけた真っ白い人。
そしてそこからまた思考は飛躍して、羽根を手に入れ 飛ぶことを知ったドウモトツヨシのことを思う。光一さんとつよしさんが自分の殻を破り始めたのは同じ頃のように思える。今年の帝劇で、それまでぼんやりと抱いていた印象は確信に変わり、時を同じくして水槽でも爆発が起こった。ジャニーズ舞台が何だっていうのか。光一さんは其処で一歩一歩確実に自分の足で進み、突き抜けた。ジャニーズ所属だからという世間の見方を包み込んで、つよしさんは自由を手に入れた。彼らの脱皮の仕方は同じではなく、本当に ニッコリしてしまうくらい不器用な光一さんらしくそして感性のかたまりのようなつよしさんらしいそれぞれのカタチで起こっているので、世間から見たらてんでバラバラなように見えるときもあるのかもしれないけれど。二人は壁を崩したのではなく、自分を取り囲んでいるものが やわらかくどんな形にでも変化させられるものなんだ、っていうことを知ったのかな。だからあんなにしなやかになったのかな。
親友で無くたって電話番号を知らなくたってプライベートは全く別々だってそんなことがなんだっていうんだろう。あれだけ響きあうふたりのいまの姿、それが全ての答えなんじゃないかと思う。だってどう見たってふたりとも曇りの無い、眩しいくらいに輝いた顔をしていると思うよ。
宇宙は止まらず、どんどん膨らみ続ける。スーパーノヴァを見逃していたら勿体無い。あっちでもこっちでも、今まさに彼らは生まれ変わってるんだから。


人間の輝きを目にしたときの感覚って、圧倒的な自然の前で呆然とする感覚と似てる。