その先へ
- アーティスト: KinKi Kids
- 出版社/メーカー: Jannys Entertainment = MUSIC=
- 発売日: 2007/11/14
- メディア: CD
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- アーティスト: KinKi Kids
- 出版社/メーカー: Johnny's Entertainment Inc.(SME)(M)
- 発売日: 2007/11/14
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ただひどく格好良い。
自慢していいですか。キンキってふたりとも音楽の才能あるの。私、そんなふたりのファンなの。自慢。
今までのアルバムの中で一番、グループのまとまり・一枚としてのまとまりを感じるアルバムかもしれない。ふたりが立っている場所、見ているもの、関わる比重…ひとつの齟齬も無い。これはふたりでつくったアルバムだ。割り切りとか無言の遠慮とかそういうものが無い。嬉しい。ハモリの重ね方や歌割も、ふたりが同じだけ関わってキャッチボールをしながらつくられた音楽なんだってすんなり感じる。関わろうっていう意思がある。ふたりもだけど、スタッフも。ふたりの音楽をつくろうっていう意思っていうんですか。“Aメロつよし(ハモリこういち)→Bメロこういち(ハモリこういち)→サビふたり”っていう、先につよしが歌入れしてアップしちゃって、こういちがそのあと歌入れして、それにコーラス重ねたり細かい作業に関わったのはこういちひとりなんだろうなあ、と想像してしまうような構造ではなくて*1、ちゃんと曲に対して一貫したイメージが在る。スタッフもキンキも皆ちゃんと同じ気持ちで同じ立ち位置で音楽に向き合ってるんじゃないかな、って思えたアルバム。
私は今まで、キンキは背中合わせっていうイメージが強かったんだけど、このアルバムはふたりが向き合ってる気がする。今までがダメだったとか今が素晴らしいとかじゃなくて、長い長い時間の中で彼らの関係が変化する時期っていうのはあるはず。いろんな変化を経て今があるからこそ、こんなに今が未来が愛しい。
悲しい夢を見て、泣きながら目が覚めたときのような余韻。悲しくて悲しくて、ただ悲しくて、涙が出る。絶望とか後悔とかではなくて、ただひたすらに悲しい。悲しみに溺れてしまう。
- #05 ラプソディー
ふたりの声がやさしい。
- #06 風の色
「ラプソディー」をふんわり聴いて無防備になっているので、思いがけないイントロの音の大きさにまずビクゥッ!となります。お、驚くじゃないかよ!(笑)
1番はふわっと聴いてるんだけど、2番になると心の琴線がピンッと音を立てる。秋元康にしちゃいい詞書くじゃん*2。それにしてもジャニっ子曲には何故こういう「祭り」的楽曲が多いのでしょう。祭りは祭りでも異国の祭りさね。Fiestaとかcarnivalとか。
- #07 Lose Control
こーちゃん大好き。衣装も含めてライブ超・期・待☆
- #08 since 1997
かっこいいなーほんとこれ。重ねまくったボーカルが痺れる。米倉天才…!
- #09 unchanged.
格好良くてべっくらこいた!これ、踊る、よ、ね?踊ってーーーー。しんごが歌ってそうな格好良い曲。
- #11 銀色 暗号
ふぁぁっとしたすごく綺麗な曲。ザ・こーちゃん節な煌くサウンドと、ザ・つよし節なセンスの詞。キンキはこれが出来るふたりなんだ。ディレイがかったボーカルが綺麗。つよしの書く詞って、整理されすぎていないところがすごく好きだ。感覚のまま言語化された言葉を、ついっついって並べたかのような詞。この言葉がここにかかって…とかそういう整理され尽くした計算なんてぶっちぎる。でも伝わる。つよしが放つ言葉って強い。
こーちゃんって、驚くほどすんなりつよしの世界観にはまるんだよな。あの独特なつよしの詞を歌ってて何の違和感も無い。もちろんこーちゃんの曲に対してつよしの詞が違和感が無いのは言うまでもなく。キンキって、こうなんです。これがキンキなんです。そうしみじみ感じる。
- #12 ノー・チューンド
泣いた…。これ、すごい。人の心に届くうたってこういううただと思う。
これはKinKi Kidsの特別なうたなんじゃなくて、誰もがこんな気持ちをどこかに抱えて生きてるんだ。
“手探りでもいい 生きて行けばいいんだ”
ここでCDを止めて、ずっとこころに響かせていたい。