carmine跡地

はてダの跡地です

2月13日ソワレ

初日からタタタッと観に行って、この回が一番良かった。ウチがちょっと弱い子なパターンが好きなんだろうな私。あの子にぐしゃぐしゃ泣かれると、駄目だ…。泣くっつうの。コウイチも良かったなあ。二幕のコウイチの感情の動き方、すごい。ここ何年かでいろんなインタビューを読んで驚いたのだけど、観客である私があの舞台から受け止めるイメージと、演者であり演出家である座長のイメージは齟齬が無い。私が「妄想しすぎか」と思うような、特別セリフで語られるわけでもない…例えば、コウイチのほんのわずかな笑みからイメージする感情すら、演出サイドがきちんと意図したものだった。だから、ちゃんと演じているんだ。コウイチと光一がダブるとこまでちゃんと計算されてる。当たり前っちゃ当たり前なんだけど、改めて、なにもかもがちゃんと意図されたものなんだと認識して改めて思うけれど、これはカンパニーの思い入れが深くなって当然だ。観客にとってそうであるように、カンパニー自身にとっても、ひとつひとつの自分の動き・セリフすべてに意味がある。ライバル役のセリフは不思議だ。同じセリフなのに、演じる人物が変わっても不思議と誰もに添う。苦しんでこなかった人なんて、いないんだってことなのかな。

夜の海を踊り終え、魂が体を離れる瞬間のコウイチの顔が、とても素敵だった。

余韻を抱いたまま帰宅して、なんとなくフォトショ起動して描いてしまった。久しぶりに、描けない絵をそれでも描きたいと思わされたのでした。



2011.2.13