今年のSHOCKに思うこと。
諸々雑感。
- 「Watch me」踊りながらヤラを気にかけるタツミの演技がとても良い。心配そうにキョロキョロ見るんじゃなくて、冷静に、確かめるかのような視線を送ってる。ヤラの精神状態がヤバくなってることをよくわかってるんだなタツミは*1。つらさやもどかしさも含みつつも、いつでもフォローに入れるよう細心の注意を払ってヤラを見ている気がした。ヤラはバキバキ踊ってるし伸び伸びと明るく歌ってはいるんだけど、その明るさは危うい明るさなんだよな。少しでもバランスを崩したら崩れ落ちてしまう。自分が涙を流してても気付かずに笑顔で歌い踊っていそうなヤラだなあ。「ギリギリでやってる」それをひしひしと感じる場面。そんな状態のヤラを助けることが出来ない苦しさと苛立ちが、町＆ヨネに対して爆発したってことかな*2。
- 二幕のジャパネスクでフライングする座長を地上で迎えるまさるさんと徹さん。フライングの最後座長が梯子に降り立ち見得を切る場面では、下でおふたりが中心となり内側と外側から梯子を支えてる。座長を支えて下さるその姿が泣ける。すごく安心する。まさるさんと徹さんがいてくれれば大丈夫、そんな気持ちになる場面です。
- このジャパネスクは、出演者全員の思いがビシビシ伝わってきて心が震える。コウイチの最後のショーへの、ステージ全体の気迫に圧倒され感動します。
- 梯子の上で見得を切り、スポットライトが絞られ暗転する中、コウイチがふわりとステージに降り立つ。このときのコウイチがものすごく美しくて…梯子からおろすのに一瞬吊り上げられたあとトンと地上に着地するのですが、美しく保たれた姿勢と腕の柔らかい動きが、もう…！なんなのあの、天人のように美しく儚い存在感は…。ここまでですでに感極まって泣いている私にあれはダメ押し。真っ暗な中そんなとこ見ててキモくてすいません*3。
- リボンフライング→太鼓とコウイチの生身の肉体を感じる演目が続いたからこそ、黒い着物でセット奥からひらりと現れ空へ飛び立つ壮絶に美しい姿に、彼が…彼の魂が、どんどん浮き世から離れていくのだと感じずにはいられない。最期は近いのだ、と。
- 「夜の海」がかかった瞬間、わかってしまう。これが、これが最後なんだ。
- コウイチの真後ろで踊るリカがコウイチに万感の思いをこめて両手を差し伸べるのを見て、また涙が止まらなくなる。リカがどんな気持ちでコウイチを見つめているのか…リカは本当に芯の強い凛とした女性だな。私はやっぱり「本当はあなたを失いたくない…！」そこから離れられないでいるもの。消えてしまうコウイチの背中から目を逸らさず、そして死を受け入れ未来へと向かう強さを持ったリカは、素敵な女性だと思います。この場面の彼女は、悲しみや決意だけでなくどこか陶然とした表情を浮かべたりもする。コウイチの背を見つめて踊れることに最高の幸せを感じていることも伝わってくる。そこが、“女”だなあとも思います。たとえ永遠の別れだとしても、その最期の瞬間に共にいられることに喜びすら感じているんだよねきっと。コウイチの魂が最後に向かった場所…ステージの上。その場所で彼を支えること、彼と一緒に立てる幸せは、彼女にしか感じることはできない。リカにとって「私はコウイチについて行くだけで幸せなの。ショーに突き進むコウイチの姿が好きだから…」この台詞は真実でもあったのでしょう。男性陣とはまた違った感情表現に泣かされる。
- 堂本光一というひとは、身体で物語を語ることができるひとだ。言葉を想いを纏って舞う。
- 座長のダミーで太鼓を叩くシーンの本多さん。セット下に飛び降りる直前の見得の切り方超格好良いのよなー。
- ジャングルの入れ替わりマジック。セット裏に消える座長が、猫用ドアをパタンとくぐる猫みたーい。
- 姫太鼓吊り下げ太鼓連太鼓のときにいつも思うんですが、座長はフレンドパークに出たらいいと思う。あのパッド叩くゲーム、簡単にクリアできるんじゃないの…。
- 公園で待ち合わせるシーン、松崎が出てくるときの小芝居が面白くてしょうがない。
- 一階最後列で観た回があるんですが、もー好きなだけ好きなように思う存分拍手ができて爽快でした。超オーバーアクションで拍手喝采しまくり。太鼓のときも高め位置で『ブラヴォー！』と拍手。フィナーレの時点ですでに高々と手を上げステージに向けて拍手。なんて気持ちがいいの･･･！一番後ろって楽しい。確立としては最前列と同じくらいレアですからね。ある意味強運ですよ（笑）。
- 「パーラー インペリアル」でお茶をするという一人遊びを覚えた。紅茶おいしーい！高いけど。なにあれスプーン代込み？
