carmine跡地

はてダの跡地です

グリーンフィンガーズ3/6 マチネ

青劇でコリンを観てきました。
私はあいばがただあいばであるというもうそれだけで好きで好きでたまらない。




良い舞台でした。
コリンがダブルヴァイオレットが咲いたのを見つけた場面で、気付いたら涙が出てた。相葉の芝居って不思議なんだよな。決して巧みなわけではなくて、どこか本能的な表現というか。全く別の人物になりきってしまうわけではなくて、相葉という人間本来の魅力が引き出されてそれも役にプラスされることで吸引力が増すというか。だから相葉を知ってそして好意的に思っていれば思っているほど舞台上の人物の魅力がよりバシバシ伝わるというか。うーん、こう書くとタレント性で舞台に立っているだけみたいに聞こえちゃうかな。違うのよ。それだけじゃないの。舞台上の人物と演者自身の資質とが交じり合うことで唯一無二になれているの。演出家や脚本家の思考の依り代として全く違う人物になり切り異空間へ引きずり込むのではなくて、なんつーんだろうなー、もうちょっと身近なところに彼の舞台の大切なところはあるというか。何言ってんだかよくわかんなくなってまいりましたが。だってコリンが迎えに出てきたファーガスとハグする場面、あれすごくないですか?あんなに全身でぎゅうっと抱きつくハグが出来てしまう相葉という人にびっくりする。コリンが自分の罪を打ち明ける場面も、驚くほどすんなり受け取ることが出来た。彼がそんな罪を犯してたという現実をどう納得させてくれるのか?と疑う気持ちが強かったのだけれど、いざその場面になったらとても自然に彼の言葉が入ってきた。不思議なくらいにね。1回しか観ていないのでこの「すとん」という納得をどう説明したらよいのかわからないのだけれど*1、あそこで納得できたことで私はこの舞台を全て肯定出来る気がする。


こーちゃんのSHOCKとあいばのグリーンフィンガーズと。どこか通じるものがあるような気がするな、と思ったのでした。




でも「あの婆さんはミス・マープルだな」とかそういう海外モノ独特な台詞って、若い子はわかるのだろうか?とチラッと思いました(笑)。ミス・マープルというのはアガサ・クリスティの小説の中に出てくる名探偵の名前です。お婆さん探偵なのさ。

*1:台詞もうろ覚えだし、ここがこうでこの表情をしていてここでこういう台詞があるからあの表情が生きる、とかそういう伏線の説明も出来ず。