carmine跡地

はてダの跡地です

3月11日昼公演、今日あった事

宮城での地震で大変な被害が出ているようですね。どうか被害がこれ以上広がらないよう、祈ることしかできませんが、祈っております。とりあえず節電。家中の電気、消せるものは全て消した(これはノートパソコンのバッテリー使ってます。これ書いたらシャットダウンするよ…)。


本日私は帝劇でSHOCKを観劇しておりました。*1オープニングの口上で光一さんの口から「本日は800回公演となります」とのご挨拶があり、拍手、拍手。きらきらとした時間が幕を開けました。ステージは順調に進み、観客である自分のテンションも高いためかものすごく感情移入の出来る演技で、幕間になっても涙が止まらないので10分くらいは席にそのまま座っていました。座ってじっくり一幕の内容を思い出せば出す程泣けてしまうので、ロビーに写真でも見に行こう、と席を立つことにしました。席は二階席です。写真見本の前で、知人とばったり。こんにちはーと世間話をしつつ、携帯を見ると良い時間になっていたので、じゃあそろそろ戻ります、と私は席へ戻りました。そのとき見た時刻が、14時43分でした。自席へ戻り椅子の上に置いていたコートを持ち上げようとしたところで、後方の女性が「地震だ」と声を上げました。それを聞き、立ったまま静止をしたら、確かに揺れてます。私も「地震」と言いました。隣の席の女の子も「揺れてますよね」と。その時点でまだ5分前のチャイムが流れていた気がします。え、と思っているうちに揺れはどんどん大きくなっていき、どんどん揺れる。ガタガタガタガタッ!!!という音もどんどん大きくなる。最初の揺れを感じたときに、立ったままだと危ないと思った私は座席に座ったのですが、どんどん大きくなる揺れの途中で『これは…!』と身の危険を感じ、コートと荷物を持ってすぐにロビーへ出ました。まだ揺れています。二階ロビーへ出、一階へ降りた方がいいのか?それともここにいたほうが?と迷ったときに、ステンドグラスの向こうで何かが落ちて行く影が見えました。帝劇の外壁の一部だったのでしょうか、わからないですけど。歩くのをためらう揺れがまだ続いています。崩落の可能性を考えると階段部分へ乗ることは危険だと感じ、階段の手前で柱を支えにじっとしていました。吹き抜け部分の天井から一階ロビーへ下がっている鉄板のすだれのようなオブジェが大きく揺れていました。とにかく息を止めてじっとしていたら、やっと揺れがある程度おさまったように感じ、客席入り口のほうを振り返ったら、しゃがみ込んでいる人がたくさんいました。揺れの最中は「きゃあ!」「こわい」「いやー!」などの声はもちろんあがっていましたし、私もそのような声を出していました。が、場内はパニックになるわけではなく、恐怖を感じつつも素早く動いたと思います。職員の方の対応も早かったです。揺れが一旦おさまってすぐに一階ロビーへ降りるよう誘導され一階へ降りたのですが、降りきれずに階段で止まっていた人達には危険なので一階へ降りてしまうか二階へ戻るかして階段の上に乗っていないよう誘導されました。これは中止だ…と、さすがにはっきりわかりましたし、今日のチケットはなくさずお持ちくださいとその時点でもう言われていました。地震発生から15〜20分くらいして、皇居側の芝生へ避難して下さいと職員の方々が案内を始めました。劇場正面口のあたりで人々が立ち止まっていましたが、ここで正式に職員の方が「本日の公演は中止とさせていただきます」とアナウンス。動揺は無く、残念だけれどこれはもうしょうがない、という少しのざわめきはありました。警察官が拡声器で「日比谷公園に避難してください、私についてきてください」と誘導してくださり、これ以上その場で立ちどまり混雑を助長させても意味が無いのですぐに日比谷公園へ移りました。周囲のビジネスマンや観光ツアーの外国人団体や飲食店の店員さんなど、公園内は人でいっぱいでした。しばらく公園内にいましたが(余震はおさまらず)、だんだん日も落ちてきて寒さを感じ始め、ぽつりぽつりと雨が降りかけてきてしまい、動き始めることを決意。すぐに帝劇を離れ公園に避難していたので、一旦帝劇の様子を見に戻ってみました。劇場前にはやはり様子を見に戻って来たであろう人達がいて、職員の方もまだアナウンスを続けてくださっていました。劇場内部のロビーには結構人がいるのが見え、スタッフさん達かな?と思ったのですが、USAの人がいたのでダンサーさんやJAEの人達だったのかな。皆さん私服でした。地震発生時にステンドグラスの向こうで落下した影が気になり側面を見上げてみましたが、目につく崩落や亀裂はありませんでした。少しホッとしました。当初からの本日中止ということ以上の情報は聞こえてこなかったので、暗くなる前に少しでも歩きたいのでその後すぐに帰路につきました。
以上が、3月11日に私が帝劇で体験したことです。上演中ではなくてほんとうに良かったです。客席内とロビーとに人が分散していたことも、出入り口でのパニックを抑えた理由だったと思います。これがもし上演中で、舞台機構がフル稼働しているときだったら…こーちゃんがフライングしてるときだったら…と想像すると血の気が引く思いです。出演者の方がご自身のブログなどでカンパニー全員の無事を伝えてくださり、ホッとしました。とにかく帝劇にいたひと誰にも怪我がなくてほんとうにほんとうによかった。夜が明け、東北の被害状況がわかってきましたが、目で見て認識するその被害の大きさに、絶句しました。一人でも多くの人が無事でいてくださるよう祈っています。今も、これ以上被害が大きくなることを防ごうと必死に動かれている方々がいらっしゃること、願うことしかできないことが苦しいですがどうか皆の想いが届きますように。

*1:Nさんのご好意で、急遽前日に観劇できることになった公演です。Nさんほんとうにありがとうございます。